GUIDE

維持費計算には実燃費とカタログ燃費のどちらを使う?

実燃費とカタログ燃費の違いを解説。年1万kmでガソリン代約11.3万円の入力例や、HEV・BEVとの比較も確認できます。

30秒要約

15km/L・170円/Lの入力例では年1万kmで約11.3万円です。購入前はカタログ値を入口にし、所有中は給油量と走行距離から求めた実燃費へ置き換えます。

ガソリンの給油と電気自動車の充電を並べて比べるイメージ
燃料車と電気自動車では、年間走行費に使う単位と請求書が違います。金額や制度は、本文と公式確認先を基準にしてください。

FIRST, REMEMBER THESE

まず覚える3つ

所有中は自分の記録

走行距離と給油量・充電量の実績があれば、一般平均より優先します。

購入前は同じ距離で比較

候補車ごとに走行距離を変えず、燃費・電費と単価だけを置き換えます。

単位を混ぜない

燃料車はkm/Lと円/L、BEVはkWh/100kmと円/kWhで計算します。

NO CALCULATION NEEDED

計算する前に、まずこのくらい

実燃費15km/L・ガソリン170円/Lに固定し、年間走行距離だけを変えた早見です。

ガソリン代は、年1万kmの入力例で約11.3万円
条件例年額の目安月の積立同条件の5年固定した前提
年5,000km56,667円4,722円283,333円15km/L・170円/L近距離中心の入力例
年15,000km170,000円14,167円850,000円15km/L・170円/L走行多めの入力例
この金額が変わる主な理由
  • 年間走行距離
  • 実燃費・実電費
  • 給油・充電の実単価
  • 冬・渋滞・短距離・空調
自分の距離・燃費・単価で試算する

01 / CHOOSE INPUTS

カタログは比較用、実績は家計用

WLTCモードは市街地・郊外・高速道路など一定の試験条件で車を比べるための共通物差しです。実際の支払額は、気温・渋滞・短距離・空調・積載・運転方法で変わります。

OWNED CAR

すでに所有している車

直近3回以上の給油・充電記録をまとめます。1回だけの満タン法は給油位置の誤差が出やすいため、複数回の走行距離と量を合算します。

BEFORE PURCHASE

購入を検討している車

メーカー公表のWLTC総合値と、自分の使い方に近い市街地・郊外・高速道路モードを確認。所有後は実績へ置き換えます。

満タン法の基本

前回満タン後からの走行km ÷ 今回の給油Lでkm/Lを求めます。給油量と距離は同じ期間へそろえます。

02 / USE THE RIGHT FORMULA

燃料車・BEV・PHEVは、同じ式に押し込まない

まず年間の使用量を求め、次に自分が払う単価を掛けます。基本料金や充電カード月額を含める場合は、従量分と分けます。

動力別に使う単位と年額の式
車のタイプ効率の入力年間使用量年額の式よくある注意
ガソリン・軽油・HEVkm/L年間km ÷ 実燃費使用L × 円/Lカタログ値と実績を混在させない
BEVkWh/100km年間km × 電費 ÷ 100使用kWh × 円/kWh充電損失を含む値か確認
PHEVkm/L と kWh/100km燃料走行と電動走行を分割燃料分 + 電気分全距離を両方へ重ねない

電気料金は契約プラン、時間帯、充電場所で変わります。自宅の請求明細や利用する充電サービスの実額を優先してください。

03 / WORKED EXAMPLES

年間10,000kmを、同じ距離のまま比較する

次の単価・効率は計算方法を示す入力例であり、現在の全国平均や特定車の性能ではありません。

年間10,000kmの走行費(入力例)
入力条件年間使用量年間費用
燃料車15km/L・170円/L10,000 ÷ 15 = 約666.7L約113,333円
BEV15kWh/100km・31円/kWh10,000 × 15 ÷ 100 = 1,500kWh46,500円

上のBEV例は充電損失、充電カード月額、急速充電料金、基本料金、設備費を含みません。比較範囲を決め、該当する費用だけを追加します。

基準例約113,333円 / 年

15km/L・170円/L

単価が10%高い約124,667円 / 年

15km/L・187円/L

実燃費が10%低い約125,926円 / 年

13.5km/L・170円/L

最安の1条件で決めない

基準・単価上昇・冬や短距離で効率が落ちる条件を並べ、家計に余裕が残るかを確認します。

04 / CHECKLIST

計算前にそろえる数字は5つ

全部を一般平均で埋めず、分かるところから自分の条件へ置き換えます。

  1. 01
    年間走行距離

    メーター実績、通勤、買い物、遠出を同じ1年へ。

  2. 02
    実燃費・実電費

    所有中は複数回の記録、購入前は公表値を入口に。

  3. 03
    実際の単価

    レシート、電気明細、利用予定の充電料金を確認。

  4. 04
    季節・用途

    冬、渋滞、短距離、高速など負荷の違う条件を用意。

  5. 05
    含める範囲

    カード月額や設備費を走行費へ含めるか決める。

自分の距離・燃費・単価で計算する →

FAQ

よくある疑問

実燃費はカタログ燃費の何割で置けばよいですか?

走行環境や運転方法で変わるため、一律の割合では置きません。所有中は複数回の給油・充電記録、購入前はWLTCの総合値と使い方に近いモードを入口にします。

満タン法は1回の給油だけで計算できますか?

計算はできますが、給油位置などの誤差が出やすいため、複数回の走行距離と給油量を合算すると家計用の実績として安定します。

EVの充電代は全国一律の単価で計算できますか?

できません。自宅の電気契約、時間帯、公共充電の課金方法や月会費で変わるため、自分が使う料金明細・サービスの単価を確認します。

PHEVは燃料費と充電費の両方へ全走行距離を入れますか?

入れません。年間距離を燃料走行と電動走行へ分け、それぞれの費用を計算してから合算します。